岡山県は倉敷市で生まれた「柿渋染め」のカバーオールジャケット
本古来の柿渋染めには天然の防腐、防水効果が期待でき
化学染色の帆布が日焼けして色が薄れていくのとはちがい使い込むほどに
深みのある色の変化が柿渋染めの最大の魅力です。
天然素材の柿渋で、染めて、絞って、干し、 染めて、絞って、干し・・・を6回。
ひたすら手間と時間をかけて得られた風合いには深い味わいと、優しげな風格が漂う。
日々の使用にはもちろん、キャンプから放浪の旅まで
「旅する気持ちにさせる“柿渋”Ramblin' Jack Jacket」
■生地:綿100%
■サイズ( 約 ):
M:@肩巾/45cm、A着丈/80cm B胴囲/55cm、C袖丈/60cm
L:@肩巾/46cm、A着丈/81cm、B胴囲/58cm 、C袖丈/63cm
※縫製後に柿渋染めを行っているので縮みによる個体差があり、多少のサイズ誤差がございます。ご了承ください。
※完成品を平置きし実測しています
■Made in Japan
※パソコンやスマートフォンのモニターによって、商品画像等の画面表示上の色合いと、実際の商品の色が異なって見える場合があります。また、予告無く仕様の変更を行う場合がございます
〜Ramblin’ Jack Jacket〜
転がり続けるためのジャケット
ある日、ぼくは「旅するジャケット」が欲しい、と思った。
ジャック・ケルアックを気取って「路上」をさすらう( ランブリン )なら、どんなジャケットを着るか、を想像してみたのだ。
生地は天然素材しか考えられない。とすれば、厚手のコットンだろう。
デザインは、シンプル。古くからあるフィールドコートのようなスタイルかな。
染めは、……。これも天然染料にこだわりたい。
藍などの草木染か。はたまた、泥染めか。
で、いきついた先が「柿渋染め」だった。
柿渋は、青柿から作られる日本古来の天然染料であり、塗料だった。
補強、抗菌、防腐、防虫、防水などの効果があり、しかも簡単に手に入る材料から作ることができる。
柱などの建築材料や家具、それに樽や桶などの生活道具の塗料として親しまれてきた。
また、染料としては、酒作りの袋、漁網などに使われてきた。
「きた」と過去形で書くのは、いまでは、だれからも見向きされなくなってしまったからだ。
ぼくが「旅するジャケット」に柿渋染めを選んだのは、古い染料にスポットライトを当てよう、という気持ちからではない。
「古くから受け継がれてきた知恵」を、身をもって知りたいと思ったからだ。
道具には、「二種類」ある。ウェアも同様だ。
買ったその日がベストパフォーマンスの道具と、使うほどによくなっていくものと。
たとえば、ゴアテックスのレインウェア。もちろん、ぼくも着用している。
でも、使えば使うほど防水性能は落ちていく。ゆっくり、ゆっくり。これはしょうがないことだ。
透湿性能も落ちていく。これもしょうがない。
機能性重視の道具は、どうしてもその機能が落ちていく。
もうひとつの「使うほどによくなっていく道具」。これは自然素材のものに多い。
鉄鍋などは、調理のたびに油がなじみ、使い勝手がよくなっていく。
そもそも、機能をそれほどもっている道具じゃない、ということもある。
そして、いうまでもなくこのジャケットも、こちら側のグッズだ。
着るほどに身体になじみ、色が落ちつき、さらには味が出てくる。
この「旅するジャケット」の名前は、『Ramblin’ Jack Jacket( ランブリンジャック・ジャケット )』とした。
この先、どこまでもさすらいたいからだ。
「転がり続ける」という意思表示でもある。
ジャケットに袖をとおすたび、風が吹いていた旅の物語が聴こえてくる。
そんなウェアになればいいな、と思っている。 このジャケットを手にしたのなら、すり切れるまで着て欲しい。
タフな生地と優雅な染めが、きみの旅にとことんつきあってくれるはずだ。
さらには、孫の代まで着てほしいから、永久保証とした。
【 企画者 堀田貴之 】